皆さん、こんにちは!ファーストクラストレーナーズの池田です。
さて、今年も残すところあと10週間となりました。
「今年こそダイエットをするぞ!」
「今年はゴルフのスコア100切りをするぞ!」
など、目標をたてられた方もいらっしゃるかもしれません。
私たちは日々多くのお客様に接していますが、パーソナルトレーニングに来られるお客様の目的は様々です。
・ダイエットをしたい
・筋力アップしたい
・腰痛・肩こりを改善したい
・マラソン中の膝の痛みを直したい
・ゴルフが上手くなりたい
など、多岐に渡ります。
私たちはダイエット専門ジムではありませんので、お客様の目的に応じたオーダーメイドのトレーニングメニューを処方させていただきます。
トレーニング効果を得るために大切なことは、もちろんご自身の体力・筋力・目的に応じたエクササイズを行うことです。
そして、トレーニングと同じくらい大切なことが「食事」です。
●糖質制限が不向きな方
皆さんは、どれくらい食事に気を使っていらっしゃいますか?
「夕飯はお米を食べないようにしています」
「たんぱく質を積極的に摂るようにしています」
「なるべくカフェインを控えるようにしています」
など、食事についても様々な方法で取り組まれている方が多くいらっしゃると思います。
「この方法が万人にマッチする」という方法はありません。
例えば糖質制限。
最近では糖質制限という言葉はすっかり市民権を得ましたが、実際に取り組んだことがある・今取り組んでいる方はいらっしゃいますでしょうか。
まず、糖質とは単糖を構成成分とする物で、食物繊維とあわせて炭水化物と呼ばれます。
その構成する分子の数で単糖類・二糖類・多糖類というようにわけられます。
例えばブドウ糖や果糖は単糖類に分類されます。これは分子が最も小さいため体内への吸収が早いことが特徴です。
そのため、激しいスポーツ時や低血糖時に摂取することが有効です。
お米に含まれるでんぷんは多糖類に分類されます。これは単糖類と比較すると体内への吸収がゆっくりになります。
つまり、糖質制限をしているとは言うもののフルーツや甘いものを摂っていれば、それは糖質制限ではなく主食を抜いているだけということになります。
そして、貧血気味の女性や脂肪肝の方が、ダイエット(減量)のために糖質制限を行っても、あまり成功することはありません。
たとえ体重が減ったとしてもリバウンドするか、体調不良を起こしやすくなります。
健康診断に行き採血をすると、検査項目に「血糖値」という項目があります。
血糖値の基準値は90~110mg/dlです。
血糖値が低下すると、肝臓で「糖新生」ということが行われ血糖値を基準値内に保とうとします。
しかし、肝臓に何らかの炎症があり機能が低下していると、この糖新生がスムーズに行われず血糖値を保つことが難しくなります。
しかし、身体は血糖値を保とうとする(上げようとする)ため、ついつい血糖値を上げやすい甘いものに手がのびる・・・ということになります。
つまり、逆説的ですが、肥満気味の方ほど長期的に見れば糖質制限は向いていないということになります。
では、どうすればよいのか。
肝臓を正常に機能するようにすることが大切です。
・低脂質な食事を摂る
・たんぱく質、野菜やきのこ類・海藻類を積極的に摂る
・お米を適度にとり、ジュース・果物・甘いものを控える
・体内で糖・脂質の利用を促進するビタミンB群を積極的に摂る
・筋トレをして筋肉量を増やし、糖を使いやすい身体に変える
ただただやみくもに食事制限をして体重を減らすのではなく、その先の人生を豊かにするような食事コントロールをすることがとても大切だと思います。
※採血の結果から病気かどうかを判断することは医師しかすることができません。安易に自己判断せず、必ず医師の判断・指示を仰いでください。
●栄養素を味方につける
上記は脂肪肝を例に糖質について触れましたが、糖質を含む5大栄養素というものがあります。
・糖質
・脂質
・たんぱく質
・ビタミン
・ミネラル
このうちの3つ(糖質・脂質・たんぱく質)はカロリーをもち、身体を動かすエネルギー源となります。
ビタミン・ミネラルは微量栄養素と呼ばれ、身体の調子を整える、調整する役割があります。
例えばビタミンB。
ビタミンBと聞くと「口内炎に良い」「疲労回復に効果がありそう」というイメージかもしれません。
しかし、ビタミンBと一口に言っても、その種類は8種類あります。
ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・パントテン酸・葉酸・ビオチンの8つです。
そして、それぞれに役割があります。
・ビタミンB1:糖質の代謝
・ビタミンB2:脂質の代謝
・ビタミンB6:たんぱく質の代謝
・ビタミンB12:たんぱく質の代謝・赤血球の生成
・ナイアシン:皮膚・粘膜の炎症を防ぐ
・パントテン酸:神経・副腎の機能を正常に保つ
・葉酸:赤血球の生成
・ビオチン:白髪・薄毛を予防する
上記はそれぞれの働きの一例ですが、同じビタミンBと言ってもこれだけ役割が異なるんですね。
ちなみに口内炎にはビタミンB2・B6が有効です。
また、「貧血」と聞けば「鉄分が足りない」というイメージですね。
その鉄分も2種類にわけられます。
・ヘム鉄
・非ヘム鉄
の2種類です。
ヘム鉄は赤身の肉や魚、レバー等の動物性の食材に多く含まれています。
非ヘム鉄は野菜・海藻類・豆類などの植物性の食材に多く含まれます。
そして、ヘム鉄の方が非ヘム鉄に比べて7倍も吸収が良いとされます。
つまり、貧血の改善には、ほうれん草よりまぐろの方が良いのです。
このように栄養素にはそれぞれの働きがあります。
自分の体調やトレーニングの目的により、必要な栄養素や量は異なります。
筋力や体力、その目的によってトレーニングメニューが異なるように、食事や栄養も個々の体調や目的によって異なるのです。
私たちファーストクラストレーナーズは、お客様に1日でも長く運動を続けていただくことを大切にしています。
お客様の日常にフィットネスがあること。運動を通してお客様の人生を豊かにすること。
これらを念頭に日々のレッスンを行っております。
だからこそ、食事においても過度な食事制限は行わず、お客様のお話をしっかり伺った上で様々なアドバイスをさせていただきますので、
何なりとお申し付けください。皆さまのお越しを心よりお待ちいたしております!
株式会社ファーストクラストレーナーズ