皆さん、こんにちは!
ファーストクラストレーナーズの池田です。
今年も猛暑の予報でしたが、その予報にたがわず暑い日々が続いていますね。
暑くなると外出することがおっくうになり、より一層身体を動かす機会が減ってしまいます。
しかし「運動」は様々な疾患を予防・改善することが知られています。
2022年4月、順天堂大学からの「サルコペニアと肥満の併発で認知症のリスクが増大」というプレスリリースが発表されました。
(サルコペニアと肥満の併発で認知症のリスクが増大【順天堂】(juntendo.ac.jp)
近年、高齢化社会を迎えるにあたり「フレイル」が社会問題になりつつあります。フレイルは「健康」と「要介護」の中間とされています。
そのフレイルの要因のひとつとされているのが「サルコペニア」です。
サルコペニアとは「筋肉量が減少して筋力低下や、身体機能低下をきたした状態」と定義されます。
ギリシャ語で筋肉を表す「サルコ」、喪失を表す「ぺニア」を合わせた造語です。
例えば、握力の低下や、転倒や骨折のリスクが増加するといった症状が現れ、生活の質を低下させることが懸念されています。
ペットボトルやビンの蓋が開けられない、階段を上り下りすることができない、といったことが日常的に発生します。
そうなると、毎日の生活の中で「不便だな」と感じる場面が多く発生することが想像できます。
筋肉は加齢とともに減少し、30歳をピークに年1%ずつ低下されるとされています。
そのような加齢に伴う筋力低下で引き起こされるサルコペニアが「一次性サルコペニア」と呼ばれます。
他方、入院による寝たきりや運動不足・栄養不足といった生活環境により引き起こされるサルコペニアが「二次性サルコペニア」と呼ばれます。
これらは、病院に通院することで改善することはありません。
まず、サルコペニアかどうかの判断は医師が行います。
そして、それを改善するためには「食事」「運動」への介入が必須です。
筋力低下には運動習慣を、栄養不足には食事の改善を取り入れる必要があります。
特に「筋トレ」は欠かすことができません。
「筋トレ」と聞くと、筋肉モリモリの人が歯を食いしばってダンベルを持ち上げる場面を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
もちろんそういったトレーニングをしている方もいますが、そういった内容の運動が多くの人にとって必要かと言えばそうではありません。
全身の筋肉の60%程度が下半身に集中しています。
つまり、太ももやお尻の筋肉をトレーニングすることが筋肉量を増やすことにつながり、立つ・歩くといった機能改善につながります。
サルコペニアを予防するという観点に立てば、まずはイスを利用したスクワットや仰向けに寝転がった状態でのお尻上げ、そういった運動で十分です。
まずは体重を利用したエクササイズから始めてみましょう!
次に、肥満とは「体脂肪が過剰に蓄積された状態」と定義され、一般的にはBMI(体格指数)という指標を用いて判断します(BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))。
BMIは22が適正値、25を超えると軽肥満という評価になります。
しかし、肥満の定義は上記の通りですので、BMIが高値でも体脂肪が少なければ肥満という判断にはなりません。
体脂肪率に関して明確な指標はありませんが、男性で20%以下、女性は30%以下を保っていれば、脂肪が原因で病気になるリスクは少ないと考えられています。
BMIが体重と身長によって算出されるため、脂肪によって疾患(高血圧・糖尿病など)が引き起こされるかどうかは、体重はもちろんのこと体脂肪率を気にすることが大切です。
認知症とは、一度正常に発達した認知機能が後天的な脳の障害によって持続的に低下し、その結果日常生活に支障をきたす状態のことを指します。
現在の日本では65歳以上の方の約15%が患っているとされ、2025年には20%まで増加すると推定されています。
認知症が進行すると、不安・幻覚・暴力・徘徊など、周囲のサポートが必要になる場面が多くなります。
しかし、認知症に対する明確な治療法は確立されておらず、予防をすることが非常に大切です。
サルコペニア・肥満の予防には「適度な運動」「適切な食事」が大切です。
「運動」「筋トレ」とは、若い人がダイエットに取り組むためのものだけではありません。
上記の通りシニア層の年代に方にとっては「それまで通りの日常生活」を送るために必要なことです。
また、その年代になれば慢性的な痛みや、服薬をしていらっしゃる方も多いことでしょう。
だからこそ、自分の身体の状態に合ったトレーニングが必要です。
ファーストクラストレーナーズでは、ストレッチや体重を利用したエクササイズなど、無理なくトレーニングを始めることができます。
「パーソナルトレーニングは若い人のモノ」と思っている方にこそ、ぜひお越しいただきたいと思っております。
トレーナー一同、心よりお待ちいたしております。
株式会社ファーストクラストレーナーズ