誰もが毎日2万回行っている運動とは?

 

アスリート達は、自身が生まれ持った身体の特性を知り(もしくは指導者に見いだされ)、自分の身体の長所を活かしたり短所をリカバリーしたりするためのトレーニングを行い、競技に特化したスキルを磨き上げることで、世界中を熱狂させるパフォーマンスを実現します。

 

 では、世界のトップアスリートである彼らと、一般のスポーツに縁のない方で、身体の構造や機能に大きな違いはあるのでしょうか?

もちろん答えは「No」です。

 

骨の数、筋肉の数、内臓の数etc...、それらは「ヒト」という動物である以上、同じです。

世界のトップアスリートも私たちも、骨は206個、筋肉は約600個、心臓は1個、肺は2個です。

このように、基本的な構造・組成が同じである以上、アスリートと同じようなエクササイズが一般人にも適応されるはずです。

 

 ただし、W杯で活躍する選手と、10年ぶりに運動をする人、両者が同じ種目を同じ強度で行えるわけではありません。

そういったトレーニングメニュー作成や実施方法は、個々の体力や目的に応じてなされなければなりません。

 

・何を(種目)

・どの程度の負荷で(強度)

・どれくらい(頻度)

 

行うかをカスタマイズするのが、トレーナーの役目です。

だからこそ、運動に不慣れな方こそ安全で効果的なトレーニングを行うために、パーソナルトレーニングにお越しいただきたいのです。

 

 

 ここで、今回のW杯では解説者として活動されている本田圭佑選手のInstagramに投稿されている動画をご紹介します。

ひたすら風船を膨らませ続ける本田圭佑の動画が反響。「これ、トレーニングなんで」 | サッカーダイジェストWeb (soccerdigestweb.com)

 

様々な体勢で風船を膨らませています。

風船を膨らませるためには「息を吐く」ことが必要です。

つまり本田選手は「息を吐くこと自体をトレーニングしている」わけです。

息を吐くことって、そんなに大切なことなのでしょうか?

誰でも無意識に行っているような気がしますよね?

今、これを読んでいただいている方も、スマホかパソコンの画面越しに呼吸をしているはずです。

 

はずです・・・・。

 

今、本当に呼吸をしていましたか!!??

息を吸ったり吐いたりを繰り返していましたか??

呼吸が止まっていませんでしたか??

「あ、そういえば呼吸は止まっていたわ!」

という方もいらっしゃったのではないでしょうか??

 

そうなんです。

現代のヒトは、様々な環境要因により呼吸が浅くなっていたり、止まっている時間が長くなっていたりすると考えられます。

ヒトが1日に2万回も行っていると言われる運動。

それは「呼吸」なのです。

 

●呼吸は筋肉を使うのか?

 

 さて「呼吸」と聞いて1番に思いつく臓器は「肺」ですね。

息を吸えば肺が膨らみ、息を吐けば肺はしぼみます。

では、肺は自らの力で膨らんだりしぼんだりを繰り返しているのでしょうか?

実は、肺そのものには肺を動かす筋肉は無いのです。

つまり、肺はその他の筋肉によって動かされているのです。

それらの筋肉が適切に働くからこそ、肺が膨らみしぼむことができるのです。

 

 例えば、スクワット。本来であれば太ももやお尻の筋力アップを目的として行うエクササイズです。

しかし、間違ったフォームで行えば膝や腰に負担がかかり、足腰を鍛えるどころかケガにつながってしまいます。

 

呼吸も同じです。

呼吸で使う筋肉を適切に動かさなければ、身体のどこかにしわ寄せがいくことが想像できます。

しかも、呼吸は1日に2万回行っています。

毎日2万回もの回数を適切でない使い方をしていれば、それは「痛み」となって表れます。

その代表的な痛みに「肩こり」「腰痛」「頭痛」「生理痛」などが挙げられます。

※内科的な疾患から表出する痛みもあります。長引く場合は必ず医師の判断を仰いでください

 

図の赤色は息を吸うための筋肉。

青色は息を吐くための筋肉です。

呼吸をするために、様々な筋肉が使われていることがわかります。

その中でも、ヒトは酸素が無いと生きていくことができないので、酸素を取り込むために必要な筋肉が多く存在しているんですね。

本来息を吸うためにメインで働くべき筋肉は「横隔膜」「外肋間筋」です。

しかし、この2つの筋肉が何らかの要素で動きが鈍くなった時、首や肩の筋肉が酸素を取り込むために働きます。

酸素が無いとヒトは死んでしまいますからね。

つまり「呼吸が浅くなる・止まっている時間があるということは、首や肩の筋肉を必要以上に使っている」ともいえるわけです。

 

子供の頃にスイミング教室に通っていた方も多いと思います。

顔つけができるようになると、次に行う練習は「ボビング」です。

いわゆる水の中で鼻からブクブクと息を吐く練習です。

水中で息をしっかり吐ければ、水中から顔を出して口を開けるだけで空気が身体の中に入ってきます。

赤ちゃんも生まれて最初に行う呼吸は「おギャー」と泣くこと。つまり息を吐くこと、です。

 

息をしっかり吐くことができれば、息を吸うことができるのです。

ヒトは酸素を重要なエネルギー源として生活しています。

息をしっかり吐けるからこそ、十分な酸素を取り入れることができるのです。

 

●筋トレをする前にやるべきこと

 この図は「パフォーマンスピラミッド」と呼ばれるものです。

土台に姿勢や呼吸などが挙げられています。

そしてその上に筋力があります。

筋トレや運動の効果を最大限享受するためにも、姿勢や呼吸を整えるということは非常に重要になることがよくわかります。

 

 

ファーストクラストレーナーズでは、お客様それぞれの目的に応じた運動メニューをご案内いたします。

上記の通り、肩こりや腰痛の原因のひとつが不適切な呼吸であれば、呼吸機能を改善しなければ永遠に症状の改善にはつながりません。

今回サッカーのW杯で活躍している選手たちも、まずは自分の身体の特性を理解し(ピラミッド1段目)、フィジカルトレーニングを積み(ピラミッド2段目)、サッカーのスキルを磨き上げ(ピラミッド3段目)、その結果が今回のグループリーグ突破につながったと言ってよいと思います。

ぜひ、私たちと一緒にトレーニングを始めてみませんか?

皆さまにお会いできることを楽しみにしております。

 

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