皆さまこんにちは!
ファーストクラストレーナーズの堀井翠です。
今回のテーマは「マタニティトレーニング」です。
「マタニティトレーニング」とは、妊娠中や産後の方に向けた運動不足や食生活を解消するためのトレーニングです。
妊娠が確定したタイミングで、身体を動かすことが流産につながるのではないかと不安に思い、これまで日常的に運動を行っていた方も、妊娠と同時に運動をやめてしまうケースも多くあるかと思います。
しかし、日本産婦人科学会も、妊婦の適正な運動は健康増進につながり、適度な運動を継続するよう推奨しています。
(アメリカやカナダなどの産婦人科関連学会も同様の推奨をしています。)
勿論、妊娠中の激しい運動は厳禁ですが、適切な妊娠時期や運動量であれば胎児に影響を与えることはありません。
むしろ体重管理や妊娠中に起こりがちな便秘解消などさまざまなメリットがあります。
●マタニティトレーニングを始めるおすすめ時期
妊娠中期〜後期(妊娠16週〜妊娠後期の34週前後)
一般的に安定期と言われる時期です。
妊娠初期に比べて体調が安定し、つわりが治まる時期とされています。
特に妊娠後期に入るまでの期間から、臨月や産後に備えて心と体を整えるを習慣を身につけておきましょう。
妊娠中の運動不足などで適切な体重管理(ダイエット)がなされてないことにより、糖尿病や妊娠高血圧症を引き起こす妊婦さんも少なくありません。
また、それらが入院や流産の原因となります。
医師と相談の上、安定期を迎えたら身体に負荷のかからない軽い運動やエクササイズを取り入れてみましょう。
●マタニティトレーニングのメリット
①体重管理
妊娠中はホルモンバランスの影響により、体重が増加しやすい傾向にあります。
産道に脂肪がつくと胎児が通りづらくなることで難産や帝王切開のリスクがあります。
②妊娠高血圧症候群の予防
妊娠中の体重増加やストレスが原因となり引き起こされ、胎児への栄養や酸素の供給が低下し、発育に悪影響を及ぼすほか、母体にも負担がかかります。
③筋力や体力の低下予防
妊娠中は運動量が減少するため、筋力や体力が低下します。
マタニティトレーニングで出産に必要な筋力や体力を準備し、出産時の負担を減らします。
また筋肉がつくことで、基礎代謝が上昇し、出産後の体型を戻すことにも役立ちます。
④便秘解消
妊娠中はホルモンバランスの乱れから腸の働きが悪くなり、便秘が起きやすくなります。
身体を動かすことで、腸の動きが活性化され、便秘の解消につながります。
⑤血行不良の改善
妊娠中は可動域が狭まり、運動不足も相まって血行が悪くなることが多いです。
マタニティトレーニングは、妊娠中におきやすい腰痛や肩こり、むくみ等の改善に役立ちます。
⑥妊娠時ストレスの軽減
妊娠中や出産後は精神的負担の大きい時期で、ストレスは胎児の発育に悪影響を及ぼし、産後も子育てをしていく上で、ストレスに悩まれる方は多くおられます。
日常的な運動習慣を得ることで、セロトニンやエンドルフィンが分泌され、ストレス発散に役立ちます。
また、マタニティトレーニングはZOOMを利用してご自宅でオンラインセッションを受けることも可能です。
ご体調に合わせながら、適切な負荷量で無理なく運動を継続していきましょう。
※妊娠中の運動は、必ず専門医の指示を仰いだ上で行いましょう