こんにちは!
ファーストクラストレーナーズ8loopの菊池です。
久しぶりのブログは筋肉の記憶(マッスルメモリー)について。
コロナの影響等で運動から少し遠ざかった方に是非読んで頂きたい1つでもあります。
「マッスルメモリー」
トレーニングを長くされている方は聞いたことがあるかも知れません。
実は、少しトレーニングを休んでも最終可能だった重量(負荷)分のトレーニングはクリアできるという事です。
そのマッスルメモリーにはいろいろな仮説があり、
まずDNAにトレーニングの経験が刻まれ、一定期間の休養後、筋肉が落ちたとしても再開すれば元のレベルに引き上げられ、前回よりさらに筋肉が肥大するという説です。
これは論文にもなっています。
https://wired.up/2018/03/11/muscle-memory
その他、トレーニングで一度筋肉を使った時に伸ばされた筋膜分もまた肥大するという説。
俗に言う筋膜は「ファシア」といって臓器や筋肉を包む膜の一種で、たくさんの水分、コラーゲンを含んでいます。その膜が過去の筋肥大によって一度伸びた分またトレーニングによって筋肥大しやすいという説です。
いろいろ出る仮説の中で
私は姿勢改善を軸に運動機能を向上〜カラダのバランスと使い方を改善、向上させるトレーニングを実施していく中で次の仮説を1番実感してきました。
それは
「脳の活性と筋肉の繋がり」です。
運動初心者でシニアの方にトレーニングを指導し始める際に、動きのチェックをします。
それは簡単に言えば、できるかできないか。
立ち上がり動作
(両足、片足)
起き上がり動作
(うつ伏せから 仰向けから)
そしてボールを上にまっすぐ投げることができるか?
ボールをキャッチできるかなど。
ごく当たり前に出来ている事のように感じる動作も長期間しなければ、その動作そのものがしにくくなり、出来なくなるという事を改めて実感してもらっています。
次に、子供の頃、楽しんだ遊びができるかを確認します。
例えば、わらべ歌!知ってます?
「あんたがたどこさ肥後さ、肥後どこさ、熊本さ!」ボールを床についてタイミングよく足にボールをくぐらす遊び。今できます?
嬉しそうに「したした!!」とおっしゃってやってくれます。
でも最初はぎこちない様子ですが、感覚と記憶を辿り、数回でスムーズにできてしまうのです。
しかも上手!!タイミングもバッチリです。
きっと幼少期に数えきれないほど、この動きをしたのだと思います。
筋肉と脳は、神経を通じて繋がっていて
相手からボールが投げられ自分に向かってきたら、
脳から「受け取る」といった信号が出ます。
受け取る為に必要な筋肉に脳から信号が送られて
筋肉は動き、実際に受け取る事ができます。
これをマインドマッスルコネクションといいます。
ただこの経験をした事がない子供は、
最初うまく受け取る事が出来なかったり
タイミングがずれたりしますが、
受け取る事の経験を積み重ねて、うまく動ことができるように上達しますよね?!
これはモーターユニットと言って、脳から信号を送られる筋繊維が増えることによる効果です。
幼少期からしたことの多くの経験の中で、カラダを使う事、いろんな動きを覚える事はこのように大人になってからも活かされます。
経験がないこと(出来なかったこと)にはできるまでに時間がかかります。
昔できたことはまたできる!
でもしていなければ出来なくなる。
昔できて今出来ないということ・・・。
それは筋肉への信号の発信量が減ったから。
脳からの信号は、まず主要な筋肉には送られやすく、補助で動く筋肉には送られにくい。
筋肉は確かにカラダに存在しているけれど出力が出にくいといった感じです。
久しぶりに走ったら足が絡まってこけた。
脳は昔のように筋肉に走る信号を送りますが信号が送られる筋肉が少なければ、
足は思いの外、上がりません。
例えばジャンプ
歳を重ねてしなくなる動作の一つじゃないでしょうか?今ジャンプをしたら
「なんだか身体が重い・・・」と感じるのは
体重の増加も1つの理由になりますが、それだけではなく、ジャンプ動作をしていないことによる筋出力の低下だと考えています。
ジャンプには実はたくさんの筋肉が使われます。脚力だけで飛んでいるわけではありません。
なので、パフォーマンス力が高いかどうかはジャンプしてもらったらある程度わかります。
私たちが実施する体幹とバランストレーニングは
「筋肉を起こす作業」です。
体成分を測ったら筋肉が多いのに、
痩せにくいのはなぜか?
また、太り易いのはなぜでしょう?
と言う問いに当てはまる一つかもしれません。
楽にその動作が出来る
カラダがキレよく動くということ
=✖️筋肉が多い
=◎動きをサポートする筋肉が多い
「昔は運動会で一等やった」
「昔は強かった」
「昔はスポーツ万能で・・」
「昔は」・・・・
もう一度、昔出来たことに向き合ってみましょう。
今、ウンテイできますか?
今、ブリッジできますか?
今、ダッシュできますか?
今、ジャンプできますか?
今登り棒にのぼれますか?
今、片足立ちで1分立つことはできますか?
昔簡単にできた事、今はできますか?
病院に行っても、周りの人にも単純に出来なくなることが単純に「老化」と言われてしまいがちです。
腰痛も膝痛も・・
姿勢の崩れも
つまずく事や足が絡まってしまう事
すぐ疲れてしまう事も
全て老化の一言で諦めていいことではないと思って1人1人に合ったトレーニングを提案するのがトレーナーの役割です。
根本的な改善からアンチエイジングしてほしいと願っています。
是非、動きの再生にも目を向けて頂けたらと思います。
筋肉の記憶についてまず、第一ステージのお話でした。
株式会社ファーストクラストレーナーズ
8LOOP代表 菊池 恵