皆さん、こんには!ファーストクラストレーナーズの一村更紗です。
私は現在プロボクサーとしても活動をしております。
「女子がボクシング?」と思われる方も多くいらっしゃいます。高校を卒業する際、特に夢もなく就職と進学で悩みましたが、どちらも私にとっては魅力を感じず、好きだったスポーツで何か挑戦してみようと思いボクシングを始めました。
皆さんもご存じの通り、ボクシングは体重が近い選手同士が試合を行います。現在、男女ともに17階級にわけられています。
1番軽い階級のアトム級は46.26kg以下。
2番目に軽い階級のミニ・フライ級は47.62kg以下。
つまりその差は1.36kgとなり、それだけ厳密な体重コントロールを必要とするスポーツです。
いつも「1kg増やすのは簡単なのに、1kgを減らすことはこんなにも苦しいものか」と感じています。
以前、減量の繰り返しで体調が優れなくなり現役を引退したこともあります。
しかし、やはりボクシングに対する情熱は冷めず昨年7月に現役復帰しました。私にとってボクシングは自分自身の可能性に挑戦させてくれる場です。
ボクシングから離れていた時、ボクシングのことを考えてなかったといえば嘘になります。
ある試合で、私が所属しているジムの方がチャンピオンになり、カッコいいと思うと同時に私もあの舞台にもう一度戻りたいと思い、復帰することにしました。
そして今年4月、3年ぶりに復帰戦をする事になり現在トレーニングに励んでおります。
最初に引退をする以前の減量では、試合の度に1ヶ月で8〜10kgを落とすことが当たり前でした。
ボディビルや器械体操といった審美性を競う競技でも減量は必要となります。
競技や選手によって減量の方法は異なりますが、ボクシングにおける減量ではスポンジを絞るように食事や水分を減らして行います。
また、減量期には敢えて練習量を増やします。食事量を減らし、消費カロリーを増やすことは痩せることへの近道です。
しかし、それだけ急激な減量を繰り返ししていると身体にとって大きな負担がかかります。
特に女性にとって、その影響は計り知れません。
例えば貧血。特に過度な食事制限によって引き起こされる「鉄欠乏性貧血」。
鉄欠乏性貧血は、その原因が大きく3つあると言われています。
1つ目は鉄の摂取不足です。これはダイエットで食事制限をすると陥りやすい項目です。
2つ目は吸収障害です。鉄は胃や小腸から吸収されるので、胃酸があまり分泌されていなかったり、手術を行ったりした後には鉄が十分吸収されないことがあります。
3つ目は出血です。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、女性は月経などの出血によって鉄が不足してしまいます。
もし食事制限をしていて「息切れ」「頭が重い」「疲れやすい」「モノを飲み込みづらくなる」といった症状があれば鉄欠乏性貧血の可能性があるので、医師にかかることをお勧めします。
鉄欠乏性貧血は一例ですが、無理な食事制限は身体にとって大きな負担となるため、健康のために行っているはずのダイエットが体調を崩す原因となり得ます。
また、妊娠には女性ホルモンが必須ですが、低タンパク質な食生活だとその女性ホルモンを作り出すことが出来ません。なぜなら、ホルモンの原料はタンパク質だからです。ここに亜鉛や鉄などのミネラルが必要となります。
また、ホルモンのバランスをとる役割は脂質です。悪者に思われがちな脂質も、体内では重要な役割を担っているのです。
つまり、過度な食事制限で急激に体重を落とそうとすることは、その一時的なことではなく長期的な視点からも女性には決しておススメできません。
自分自身のそういった経験から、健康的に痩せるためには適度に食事を減らし、適度に身体を動かすことが大切だと感じています。
でも、どれくらいの食事を摂って、どれくらい運動をすればよいかって、なかなかわからないですよね?
女性でしたら、いくらパーソナルトレーナーとは言え、初めて会った男性に自分の女性ならではのことを相談することはためらいがあると思います。
だからこそ私は、1人ではなく「楽しく運動をすること」を何より大切にしています。
そもそも運動が苦手な方にとっては「運動が楽しい」なんて信じられないかもしれません。でも、私はマンネリ化しないように毎回違うトレーニングを入れて楽しんでいただけるように工夫しています。例えば、私の得意なボクシングエクササイズや、筋トレ、体幹トレーニング等の様々な種類のトレーニングを取り入れています。
そして継続していくことで体重が減ったり、10年前に着ていたサイズの服が着られたりするようになります。そういう結果がでてくる頃には、少し運動が楽しくなってきます。皆さまが楽しんでトレーニングできる、そして確実に身体の変化を実感できる、そんなトレーニングをご提案させていただきますので、皆さまにお会いできることを楽しみにしています。
ファーストクラストレーナーズ